何か、偏屈になっていっているような気がする。
それは年齢を重ねたからなのか、少しばかり借り物の知識がついてきてしまったからなのか、それとも勘違いか。
年を重ねるごとに少しずつ鈍感になると聞いたことがあるが、少しだけこの言葉に実感が伴うようになった。
人としてまだまだ未熟であることの証明なのだろう。
そういえば、昔好きだったラジオでハガキ職人がこんなことを言っていた。
「おじいちゃんおばあちゃんなど目上の人を敬わなくなってきた昨今。そんなのよくない。だから年齢を数えるときの単位をレベルっていうようにしよう」
そんな話だった。
「俺のじいちゃん76レベルなんよ」
「俺まだ14レベルやから、ゼッテー勝てんばい」
すごくいい視点だなと感服した。
自分はまだまだ30レベルそこそこ。何を偏屈になることがあるかって、自分に少し腹が立ってきた。
自分を守る偏屈さも時には必要だが、凝り固まった視点の偏屈さは脆い。
同じ偏屈でも、ユーモア持って柔軟な視点が必要だ。