ずっと育んできたよい兆しが、すっと消えてしまうことがある。
人生は良い時間と悪い時間でできている。
何もない日は平穏で、きっとそれは良い時間に含まれている。
良い兆しに心を踊らせ、今か今かと待ち受けているそんな時、
不運がすっとさらってく。
そんな日は悪い日だ。
でも、そんな日に地に足つけて、ぐっと踏ん張っている人がいる。
人のせいにしてもいいのに、不運を恨んだっていいのに、
ただただ悲しみと向き合って、ぐっと堪える人がいる。
かける言葉が見つからない。
だからかける言葉を探さないことにした。
言葉数が増えてもいい、つっかえてもどもってもいい。
心に浮かんだ言葉を堂々とぶつけてみることにした。
自分を信じたし、その子を信じた。
ようやくちゃんと目があった。